過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2014/05/01(木) 02:57:11.33 ID:wiguRyO8o
***
第七学区の中央部、窓のないビル。
その内部では様々なモニターが空中に展開されていた。
それを黙って見つめるのは、円筒状の巨大ビーカーに逆さに浮いている人間。
学園都市統括理事長、アレイスター=クロウリーだ。
彼は表情にこれといった感情を乗せず、ただモニターに目を向けているだけといった方が正しいように思えた。
そんな男に声をかける者……天使が一体。
「随分と杜撰な妨害工作だ。もしや君は例の幻想殺し(イマジンブレイカー)が活躍する舞台を整えているだけなのかな?」
「そうでもない。そもそも、私にはどうでもいい事だ。妨害工作も、あちら側の顔を立てた形式的な対応にすぎない。
それにしても、あなたはやけに楽しそうだ。そんなにあの男のもがく姿が気に入っているのか?」
「あぁ、そうだね。彼はいつだって私の興味を惹いてくれる貴重な存在だ」
「私からすれば、ありきたりで陳腐なストーリーにしか見えないが」
「陳腐なものを好んではいけない理由はあるまい」
長い金髪の間から見える表情は、言葉とは裏腹にフラットなものだった。
だが、それでも確かにその目はモニターに向けられており、それだけの価値は見出している事に他ならなかった。
「また妨害工作の妨害が入ったようだ。
今度は正体不明の立体映像(ホログラム)が各地に出現しているらしい」
「……あなたの仕業か?」
「いやいや、ヒューズ=カザキリの独断だろう。しかし、直接禁書目録側を抑える事は難しいらしい。
まぁ、追手をやり過ごす為に、この街とは違う法則を用いているのだから捉えきれなくても無理はない」
「第一位はその内一つを突破したようだがな。その程度の解析能力は身に付けていて当然なのだが」
「まるで息子の成長を見守る父のようだな」
「本気で言っているのか?」
「さぁ、どうだろうね」
エイワスは軽い口調で流すと、今度は別のモニターに視線を固定した。
つまり、そこにもこの存在が興味を示すものがあるという事だ。
「ふむ、しかしこれはつまらない展開だ。私も出ることにしようか」
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