過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
↓
1-
覧
板
20
999
:
◆ES7MYZVXRs
[saga]
2014/05/01(木) 03:01:04.01 ID:wiguRyO8o
「でも、私はかみじょうの気持ちを伝えるべきだと思う。それはきっと、インデックスに必要な言葉だから」
「そう……だといいけどな」
インデックスがどんな言葉を求めているのかは分からない。
そもそも、上条を気絶させた事から、何も求めていないという事も考えられる。
でも、少なくとも。
この胸に秘めた言葉が、上条にとって必要なものだという事は確かだった。
自分にとって大切な事だから、伝える。結局はそういう事だ。
すると、浜面が思い出したように、
「あ、そうだそうだ、これ必要だろ。できてるぜ」
と、運転しながら何かを後ろに投げてきた。
反射的にキャッチすると、どうやら妙に洒落っ気のある小さな箱である事が分かる。
「これってもしかして」
「おう、頼んでただろ。ちなみに今お前が右手に巻いてるブレスレットも俺が加工したもんだ」
「あぁ、それは何となく分かった。サンキューな、インデックスの方も、こっちの方も」
上蓋を開いてみると、やはり中には予想通りのものがあった。まぁ、元々こちらから頼んだのだが。
ただ仕上がりは想像以上で、かなりのクオリティではないだろうか。
滝壺はそれを見て、
「私のも期待してるよ、はまづら」
「おう、任せとけ。ただ、ほら、俺としてはそういうのは一緒になる時までとっておきたいっつーかさ」
「……うん」
「やっぱアウェー感すげえなここ」
考えてみれば、恋人同士の乗る車にお邪魔している形なので当然と言えば当然だ。
せめてその気まずさを誤魔化せないかと、視線を彷徨わせて色々考えていると、
『あー、こちら第七十三支部所属の黄泉川愛穂。お前ら公務執行妨害とか色々で地獄逝きじゃんよ!』
何やら威勢のいい声が聞こえてきた。後ろだ。
というか、この声と名前には聞き覚えがある。
上条は後ろを見ると、そこには大型特殊車輌。
そして、運転席にはやけに楽しげな笑みを浮かべている女性がいた。
「やっぱうちの学校の先生じゃねえか……」
「マジかよ上条、あんなのがいる学校に通ってんのか。つかやべー、よりによって黄泉川かよ」
「……また女の知り合い」
「ごめん滝壺、その辺りは後で」
その直後、浜面はハンドルを切って裏道へと入っていく。
車一台がやっと通れる程度の道幅だ。これなら、あの大型車両では入ってこれない。
「撒いたか?」
「黄泉川はな。また花火とかふざけたもん投げつけてこなきゃいいが」
「花火?」
「いや、こっちの話だ。とにかく、ちょい道外れちまったから、修正して……」
「はまづら、前」
滝壺が指差す先。
そこは大きな道路に出る方向だったが、見事に大型車両によって封鎖されていた。
この道の狭さ故に、これではどうしようもない。
「くそっ!」
流石にあれは強行突破できないのか、浜面はすぐにギアをバックに入れると、車を後退。
別の道へと進み始める。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/1634.09 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1322975513/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice