過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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565: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/18(日) 00:51:40.27 ID:iqMuIW78o
魔法攻撃で詠唱を遅らせようにも、もう遅い。
物理攻撃でかかろうにも、距離が離れすぎだ。
万事休す。

そう思った、次の瞬間。

魔王を中心に、空気が揺れた。
爆発が巻き起こり、吹き飛んだ床の欠片が、容赦なく襲ってくる。
攻撃が発動した?
――否。それなら、今頃自分たちは消し飛んでいた。
ならば、と思い、飛礫から身を守りながら、勇者は魔法使いを見る。

彼女は、魔力の盾で身を守りながら得意げに微笑んでいた。

勇者「……助かったよ」

魔法使い「魔王はきっと、あそこに転移すると思ったからね。いい読みだったでしょ?」

勇者「流石」

短く言葉を交わし、それでも緊張を保ったままで、魔王の動向を窺う。
もうもうと立ち上る煙の中に、シルエットを見つけた。
逃げてはいない。
先ほど勇者の放った波動で、魔力の障壁は未だ消えたままの筈。

――即ち、これも直撃の筈。
――だが、もしもこれでも無傷、だったら?


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