過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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564: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/18(日) 00:32:33.56 ID:iqMuIW78o
旅の最中で出会った、三人の仲間。
戦士は鎧に無数の傷を負い、僧侶も、魔法使いも、同様に消耗しているようだ。
回復の魔法は使ったようだが、それでも万全ではない。

勇者「……挟み撃ちだな、魔王」

魔王「惰弱。……せめて仲間が貴様の枷にならぬよう祈るのだな」

魔王の肩越しに、戦士とアイコンタクトを取る。
”同時に仕掛けるぞ”と。

全く同時に、勇者と戦士が動く。
勇者は上段、魔王の首を狙って。
戦士は下段、姿勢を低め、足を狙って横薙ぎに。

互いの太刀筋が避けあうように、魔王の体を裂く――筈だった。

しかし、二つの刃は虚しく空を斬る。

勇者「何……?」

戦士「逃がしたっ……」

二人が空中で交錯した、その瞬間。
魔王は、再び玉座の前に立っていた。
着地し、体勢を直したと同時に、尋常ではない魔力が魔王へと集まる。
特に口元へ集中し、唱えられた魔術の言葉が、力を高まらせていく。


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