190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/10(火) 17:49:25.50 ID:JSkoPqAA0
あかりに先にリビングに行ってもいいよって言って、私は鍵を閉めた。
チェーンロックもした、こうすればあかりが逃げ出しても、チェーンロックに気づかないで開けられないはずだなんて思ったから。
妙に頭がすっきりしてて、この後はどうすればいいんだろうなんて思っていたけど、気にすることもないよなんて呟いていた。
リビングに入ると座りながら、「結衣ちゃんの家に来るのは久しぶり〜」って周りをキョロキョロ見回してる。
特に真新しいものは準備してないけど、久しぶりに来て新鮮な感じだったのかもしれない。
今思えばそう考えられたと思うけど、その時の私はあかりのことしか見てなかった。
結衣「あかり」
あかり「ん、なに、結衣ちゃ――」
本当に自然だった。
近づいて肩を軽く押す。怪我なんてしない優しい力であかりを押し倒してた。
あかりも何が起きたのかわかってなくて、私の頭はすっきりとしていた。
これから、あかりを私のものにするっていうこと、そしてその時の私は告白をしようとかそういうことを考えていなかった。
だって、その時の私は完全に狂っていて、あかりに告白なんてしなくても大丈夫、あかりも私のことを好きでいてくれるはずだなんて、ストーカー丸出しの思考だったから。
あかり「ゆ、結衣ちゃん、どうしたの?」
不安げな瞳、そんな不安にしなくても大丈夫だよ。
ボソボソ呟く私に、あかりの顔がどんどん不安に彩られていくのを感じた。
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