259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/03/02(金) 15:17:58.77 ID:mvhoIL+y0
あかり「こんなに何に使うの?」
結衣「んー、ちょっとね」
あかり「買い溜めするって量じゃないんじゃないかな?」
結衣「まぁ、いいからいいから」
そう言って籠の中にいっぱい物が入ってくる。
持ちながら、頭の中で今見えない二人の姿を思う。
まだ街の中を歩いてるのかな?
どこかのお店に入ってるのかな?
笑いあって、いいムードになって、二人とも顔を赤くしたりしてるのかなって考える。
結衣「……あかり」
あかり「な、なに」
目の前がちょっとだけ滲んで、それがなんでなのかよくわからなかった。
開いてるほうの手で目を擦るとそれは無くなったけど、結衣ちゃんが眼を細くしてこっちを見てた。
結衣「……ニ人のこと気になる?」
あかり「ううん、そんなことないよ」
結衣「そう、そうだよね。あかりは二人のこと気にしないんだよね」
結衣ちゃんの手があかりの持ってる籠を取る。
両手が軽くなって、結衣ちゃんがレジに向かうのを見ながら、今さっきの滲んだ光景の原因を思う。
あかり「あかり、嫌な子になってる……」
言葉を漏らして、ちょっとだけ胸にある本音を吐き出す。
でも、楽になんてならなくて、ただその場に立っているだけでも辛い感じがした。
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