過去ログ - 京子「アッカリーン」
1- 20
315:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/11/03(土) 16:48:17.97 ID:hmXVQoDF0
 綾乃は言った、所詮代わりにしかならないって。
 恋で好きな人の代わりになる人が、本当に幸せになれるかどうかなんてわからないけど、京子の隙間を埋める存在になっても幸せなんてあるわけないと、そう言ったのだ。

結衣「本当にそれでいいの? まだ京子だって」
綾乃「それ以上は、罰金バッキンガムだから」
結衣「ぶふっ」

 いきなり雰囲気が壊れたってわかった。
 ああ、私の噴き出す癖はどうにかならないかなと、顔を赤くしながら頭を掻く。
 綾乃の方も、まだ言うことがあったのかもしれないけど、この雰囲気じゃ話すことじゃないってわかったのかもしれない。
 一度深呼吸をして、零れた涙をハンカチで拭いてから私を見る。

綾乃「あ、あたしが諦めたんだから、歳納京子にはちゃんとした答え出してもらわないとね。あと赤座さんにもね」
結衣「そうだね。実は正直な話、もう二人が付き合い始めてたら、どうしようかって思ってたところなんだけどね」
綾乃「うわぁ、遠まわしに良かったとか、言ってくれるわね」

 そう笑って言ってくれるだけでも、私は結構救われたと思える。
 だから、後は私があの馬鹿に行動を起こさせなくちゃいけないわけだ。

結衣「ありがとう杉浦さん」
綾乃「歳納京子の事、まかせるわね。あたしができるのなんて、できても助言くらいだから」

 そう言って綾乃は微笑んで、私は生徒会室を後にする。
 ここまで、人に迷惑をかけてる二人に、内心呆れながら、幼馴染であり、友人として、それに好きなあかりの為に、やれることをしよう。
 思った以上に、ちなつちゃんの影響を受けてるんだなって、思いながらそれが少しうれしくもある私を意識して、少しだけ笑みがこぼれた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
332Res/258.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice