過去ログ - アンリ士郎「あ、次の試合いつだっけ。」 嫁ライダー「安価で決めましょう」
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482:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/17(土) 21:19:17.14 ID:TanNDj1A0
 咄嗟に空いた手で短剣を投げて百のアサシンの一人を牽制した後にその横を通りすごし
 次々と降り注いでくるエネミーの中を掻い潜ってビルの中を駆けていく。

アサシン(……狙いはやはりシロウ……。私と分断が狙い、というのが上等の手段だろうが
     彼らがそこまで甘いはずがないだろう……)
 
 このへんはもう入口の間際だろうか。
 前方に大きなフロアが見えてきた。
 そしてまた黒い影が すう、と次々とそれが上がった。
 黒衣の男たちが何もない両手を頭上に振りかぶる。
 ぶん! と音がして、俺たちの頭部にあたる空間を存在しない斧が薙いで通ったとき、
 アサシンさんは俺を横抱きに壁際へ跳んでいた。

 餌を貪ろうとするハイエナのような足取りで影のエネミーどもが追いすがる。
 見えぬ刃が壁にめり込み、鉄の檻の天井を歪ませた。空を切った黒衣の男がつんのめり、一メートルほど前方の床に火花が散る。
 
 これは影の暗殺者が支配する戦いであった。
 小柄の男の背中から銀光が迸り、すぐ前方の大柄の男が振り上げた両腕の先端が薙いだ。
 手応えはなく、風がアサシンさんの頬すれすれに走り、壁を沈ませる。


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