過去ログ - アンリ士郎「あ、次の試合いつだっけ。」 嫁ライダー「安価で決めましょう」
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483:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/17(土) 21:24:12.16 ID:TanNDj1A0
 三条の唸りが異なった方角から襲った。
 それが噛み合い、飛び散らす火花の上を、アサシンさんが神業めいた曲芸で俺を抱いたまま飛び越える。

アンリ士郎「ア、アサシンさん!一端、おいを棄てて迎撃に……!」

 明らかに俺というデットウェイトを抱えているせいでアサシンは苦境を強いられている。
 幸いにも、俺のスキルならば悪属性であるハサンならば上手く立ち回ることが可能なはずだ。
 彼女もそれを承知である筈なのだが、握り締める手は一層強く
 俺の身体を抱えて離さなかった。

アンリ士郎「アサシンさん!俺なら大丈夫だから……!」

 白い光が二筋、床めがけて走った。
 男たちが硬直し、手首を押さえた。重いものが床に落ちるような音が次々に轟いた。
 現実に、彼らは武器を落としたのであった。
 どおっと自らの血煙を振りまいて、アサシンさんは能面な顔のまま迫る数多の障害と敵を乗り越えていく。
 そう、俺を抱えたままで。
 身体の前に左手をつき、「きこえるか?」と訊く。

アサシン「……大丈夫だ。同士(ラフィーク)はやはり私の消耗とカードキーの入手の妨害を狙っているようだ
     …………そして、シロウを離せばすぐに…………」

 旬麗な顔にも似合わぬか細い声が、床のあるものを見つけて停止した。
 床に突き刺さった二本の白い針の下で、アサシンの足から延びる奇怪な影が急速にその姿を薄れさせていくところであった。
 なお奇怪なことに、射抜かれたのは影なはずなのに、その影が歪み、ねじくれ、激しい苦痛を表現し
 …………彼女も苦痛に顔を歪ませていた。


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