過去ログ - アンリ士郎「あ、次の試合いつだっけ。」 嫁ライダー「安価で決めましょう」
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484:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/17(土) 21:34:45.78 ID:TanNDj1A0
 空中から放った針で正確に影の足先を貫く手練も恐るべきものだが、その神技の精髄を、
 果たしてアンリが理解し得たかどうか。
 石を貫く針は木製だったのである。


アサシン「……この業は知らない…………不覚……」

アンリ士郎「ア、アサシンさん大丈夫!?やっぱり降ろしてよ!」


 闘いは百のアサシンに勢いが傾倒し始めた。
 明らかに動きが悪くなり始めたアサシンさんに、なお多数のエネミーと中距離からの牽制で入口への進行を妨げる。
 

アンリ士郎「アサシンさん降ろして!このままじゃやられちゃうよ!」

アサシン「……痛みには慣れてる。……この命もおまえのためなら……惜しくはない」

 ……まただ。
 アサシンはまたそうやって自分の命を軽んじたことをいう。
 冗談じゃない。そんなことが、人の命が安いなんてことがあってたまるか。
 アサシンさんも、俺も。こんな小汚いビルのダンジョンの片隅で終わっていい命、人生なんてあっていいはずがないんだ。
 自分でもわからずに体が熱くなり、自分は「それ、もう二度と言うなよ」と口にしていた。


アンリ士郎「こんど言ったら、ただじゃおかない。わかったな」


 揺れた瞳が、返事だった。
 指先の震えが収まるのを待ってから、俺は振り落とされないように右手で背中を強く抱いた。


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