525:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 18:29:31.25 ID:eLdT6SB4o
家に上がると妹ちゃんはあたしをリビングのソファに座らせ、まずキッチンに向かい、それからニコニコしながら戻って来た。
「どうしたの?」
あたしは機嫌のよさそうな妹ちゃんに不審を感じた。
妹ちゃんは少しためらったけど、すぐに破顔してこう言った。
「お兄ちゃんに雑炊作って置いたんだけど、全部食べてくれてた」
それが喜ぶことなのか? 好きになるとこういうことでも嬉しいものなのだろうか。
あたしたちは妹ちゃんの部屋で少しお話したけど、すぐにあたしは妹ちゃんに部屋から追い出された。
「底の廊下の一番奥がお兄ちゃんの部屋だから」
「え? 一緒に来てくれないの?」
「あたしは雑炊作んなきゃいけないし。妹友ちゃんだってお兄ちゃんと面識あるんだから一人でも平気でしょ」
あたしは、何とかお兄さんの部屋の前まで来て、恐る恐る中の気配を探った。すると、いきなりドアが開きお兄さんが廊下に出てきた。
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