526:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 18:31:07.53 ID:eLdT6SB4o
「え? 妹友さん??」
「あ、あの」
突然のことにあたしは混乱していたみたい。
「は、はひ」
でもそれはお兄さんも一緒のようだった。
「風邪、大丈夫ですか」
「う、うん」
「・・・・・・よかったあ。心配してました」
「あ、あのさ」
「は、はい!」
「メールありがとね」
「い、いえ!」
「あの・・・・・・。本当にお体大丈夫なんですか?」
あたしはお兄さんの緊張振りを見てだいぶ平静さを取り戻した。それに知り合ったばかりという気がしない。妹ちゃんから毎日のようにお兄さんの話を聞かされていたせいかもしれないけど、あたしは目の前の人のよさそうな年上の大学生に親しみを覚えた。それとともにこの人を騙すことに少し罪悪感を感じた。
「うん、へーき」
「あたしも心配で・・・・・・」
「知り合ったばかりの男をそんなに心配してくれなくても」
「だって・・・・・・。大切な親友のお兄さんだし。それにお兄さんのことはずっと前から妹ちゃんに聞かされていたんで」
「はい?」
「知り合ったばかりって気がしません・・・・・・想像していたとおりの人だったし」
「え? え〜と」
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