640:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/09(月) 22:08:21.21 ID:8CpsmRrMo
その後もあたしは以前と変らないように妹友ちゃんと接するように心がけたし、もちろん妹友ちゃんの性的嗜好を誰かに話すなんてことはしなかった。
だけど正直に言うと同性を恋愛対象にするような嗜好はあたしには理解しかねた。ただ、妹友ちゃんも人に話せない秘密を抱えて苦しいんだろうなと考えたあたしはできるだけ今までどおりの友だち付き合いでいようと思ったのだ。
でも、妹友ちゃんは悪いことにあたしになら何でも隠し立てせずに相談できると思い込んだようで、自分の同性愛的な悩みをよくあたしに相談してくるようになった。
気持ち悪いとは言えなかったけど、正直なあたしの気持ちはそんなところだった。幼馴染のろくでもない男が好きなあたしが言っても説得力はないかもしれないけど、世の中に男と女が存在するのに何も同性を恋愛の対象とすることはないじゃんとあたしは考えていたのだ。
それで、少しづつあたしは妹友ちゃんを突き放すようになった。もっともそれは、あながち彼女の性的嗜好が理解できないからという理由からだけではなかった。
何といっていいか、あたしは妹友ちゃんからはナルシスト的な匂いを感じていたのだ。もっとわかりやくすく言えば自分勝手。彼女は常に自分の気持ちを最優先した。それは恋とか友情とかそういう次元でなくても日常の、例えば放課後の過ごし方とか昼食をどこで食べるかとかういう日常的な場面で頻繁に感じたことだった。
つまらないことかもしれない。つまらない日常的なことだからあたしは妹友ちゃんの意向を尊重して折れていたけど、それが重なるにつれあたしも少しいろいろとイライラする感情が重なってきていた。そんな時、妹友ちゃんに新しい恋愛対象の女の子ができた。
それはあたしもよく知っている同学年の女の子だった。
・・・・・・妹ちゃん。
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