786:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/16(月) 22:43:55.33 ID:mj48c4a7o
あたしが最後に妹友ちゃんを見たのは3学期の最終日だった。
・・・・・・妹友ちゃんは家族と一緒に4月から都内に引越しすることになり、都内の私立高校に編入することになったのだ。
あの日以来初めてあたしは妹友ちゃんからメールを貰った。妹友ちゃんが最後に待ち合わせに指定したのは校門の前だった。
ロッカーを整理したのだろう。大きなバッグを肩にさげて現れた妹友ちゃんは、俯きながらあたしに言った。
「・・・・・・あたしが妹ちゃんを好きだったこと、あの子には黙っててくれる?」
全てを失って敗北した妹友ちゃんが最後の日に頼んだことがこれだった。
意味がわからなかった。もうあたしは自分で始めたこの妹友ちゃんを追い詰めるゲームのことを忘れようとしていたのに、何で最後の日になってまでこの子はこんなことを蒸し返すのだろう。
それにあたしは妹友ちゃんの性的嗜好については秘密にするという約束を守るつもりだったから、一時妹友ちゃんが妹ちゃんに抱いていた恋情を妹ちゃんに話す気は全くなかったのだ。
妹友ちゃんは再び話を続けた。
「それで、あたしは先輩を好きだった。そしてあたしから先輩を奪った妹ちゃんに復讐するためにお兄さんを誘惑したって、妹ちゃんには言っておいて」
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