過去ログ - 妹の手を握るまで
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925:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/23(月) 22:54:44.72 ID:cC0z6VNso
「・・・・・・おまえさ。彼氏と仲直りしたんだって?」
それは今朝の校門でのできごとで誰にも知られていないことだった。それにお兄ちゃんの知り合いはうちの高校にはいないはずなのに。

・・・・・・いや、あたしと先輩の仲直り見ていたかも知れない子が一人いたことにあたしは気づいた。

「よく知ってるね・・・・・・。妹友ちゃんに聞いた?」

「うん。今日スタバに呼び出されて」

「そうか。お兄ちゃん、妹友ちゃんと会ってたんだ」
・・・・・・お兄ちゃんが妹友ちゃんと二人きりで会っていた。あたしには妹友ちゃんはそんなことは何も言ってなかったのに。

「まあな。それで彼氏とはどうなの?」
お兄ちゃんがまた聞いた。

「うん、登校したらすぐに彼が謝ってきて」
あたしは正直に言った。あたしはお兄ちゃんには嘘を言ったことがないのだ。

「そんで仲直りして今日一日中イチャイチャしてたわけか」

「・・・・・・え。お兄ちゃん?」
お兄ちゃんのその口調はお兄ちゃんから初めて聞く聞きなれないものだった。
怒りを隠しているというか失望を隠しているというかそういういろいろな感情を言葉の背後に隠し持った複雑な口調。

「あ、悪い。何でもないから今の忘れて」
お兄ちゃんはこの話題を切り上げようとした。


確かにあたしと先輩は仲直りをした。そして二日酔で苦しんでいた先輩はすぐに家に帰ってしまった。
一日中いちゃいちゃなどできるわけがない。
そしてお兄ちゃんはあたしと先輩が仲直りしたと聞いただけで、いちゃいちゃしてたわけかなんていうことを思い浮かべるような人ではない。


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