過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
1- 20
101: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2012/01/14(土) 22:05:41.57 ID:IwzLwZi40

一応少年と少女を交互に見比べる土御門。もっとも、答えなど初めから決まっていたのだが。


「んー。うし、それじゃカミやん」

「おおっ。流石、持つべきものは友達だよな!」

「頑張って来い♪」

「…裏切り者ォォォォぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!」

「うんうん。良い判断よね。さて、これでアンタのお友達も邪魔しないようだし、思いっきり戦いましょう!!」


もう掴みかかってくるような勢いで絶叫している上条を尻目に、美琴は目をキラキラさせて勝負の申し出をしてきた。いや、宣戦布告とでも言うべきか。
さて、そろそろ本当に上条当麻が襲いかかってきそうなので、さっさとトンズラしてしまおう。ここに居ては危険だ。さぁ逃げよう。
コソコソと2人の視線を掻い潜った土御門は、そのまま街の喧騒の中に消えていった。一人の無能力者をその場に置いてきぼりにして。


「大体、アイツが何と言おうと関係ねえ。俺はもう帰る! 行くぞ土御門……ってあれ、土御門クン?」

「ああ、あの金髪の人ならもうどっか行っちゃったみたいよ。いつの間にか消えてたし」

「あんの野郎ぉ…! 厄介事を他人に押し付けて帰りやがったな…」

「厄介事、ねぇ? まぁいいわ。さっ、今日こそ決着をつけましょう!」

「いやだって…………言ってんだろうがァァァァァぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああーっ!!」

「あっ、待てコラ! ちゃんと勝負しなさいよぉ!!」


残された2人の騒ぎは、完全下校時刻で帰宅中の学生たちの中にあっても、より目立つものだった。何より、彼らのアクションはいちいち大きい。
しかも見た目も結構分かりやすいために、すぐに他と区別がつく。そして、その目立つ少年少女は追いかっけこを始め、どこかへ消えていった。
また、帰宅中の学生に紛れて帰宅……というか2人から上手く逃げてきた土御門は、視線だけで目印のツンツンヘアーを追っていた。
その少年が常盤台の制服を着た少女に追いかけられて見えなくなると、土御門元春も目で追うのをやめ、正面を見てそのまま歩き続ける。


「……念のために準備しとくか」


地を眺めながらそう呟いた彼は、何気ない様子で制服のズボンのポケットを漁りはじめた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
219Res/247.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice