過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/03/12(月) 21:14:59.22 ID:wyrSFD9O0
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「ここか……、」
「うん……」
大怪我を負った彼を背負った少年の呟きに、インデックスは気の無い返事を返した。彼女たちの視線の先にあるのは、オンボロの木造二階建てのアパート。
ここが教師の家だ、と言われても説得力は微塵も無い。普通、その辺の高校生よりも社会人である教員の方が良い暮らしをしているものではないのか?
隣りに立っているツンツン頭の高校生もおそらくそう感じているだろう。彼を背中におぶっていなければ今ごろ頭を抱えていたかもしれない。
しかし、事は一刻を争う。こうして立ち尽くしている時間も惜しいので、とにかく2人はそのボロボロのアパートへと足を踏み入れることにした。
今朝、彼に『かみやん』と呼ばれていた少年は、一軒一軒表札を確かめて目的の人物の部屋を探した。インデックスも彼の後に続いて廊下を歩く。
一階を一通り回り、錆びついた鉄の階段を上がって二階もチャックしながら進んでいくと、少年は一番奥の部屋の前でふと足を止めた。
表札の位置らしき場所にはひらがなで『つくよみこもえ』と書いてある。中にいるのが教員だという事実がどうも嘘くさくなってきた。
ぴんぽんぴんぽーん……。返事が無いので、少年は思い切りドアを蹴ることにした。ドゴン!!、……何だか、少年は物凄く痛そうだ。
「〜〜〜ッ!!」
「はいはいはーい、対新聞屋さん用にドアだけ頑丈なんですー。今開けますよー?」
少年の努力むなしく、ドアはがちゃりと平和に開いた。すると、中から全身ピンクのパジャマを着た小さくて可愛らしい女の子が登場してきた。
……ん? ちょっと待って落ち着こうインデックス。彼、出血で死にそう。時間、あんまり残ってない。ここ、教師の家。あら、疑問しかない。
「うわ、上条ちゃん。今日は新聞屋さんのアルバイトです?」
「金髪グラサン長身をわざわざ背負いながら勧誘する新聞屋さんがいてたまるか。ちょっと色々困ってるんで入りますね先生」
「ちょ、ちょちょちょちょっとーっ!」
「はいごめんよー」
何が何だか分からない。とにかく現状を分析しなければ。でなければ彼は、彼が…。
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