過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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182: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2012/03/12(月) 21:32:17.59 ID:wyrSFD9O0

「お、おかしいですね。さっきよりも力を込めなかったのですが」

「ステイル、動かなくなっちゃったんだよ」

「鍛え方がヤワだぜい、まったく」


石畳の上で何度かゴロゴロと左右交互に転がっていたステイルは、しばらくすると硬直したように動かなくなった。
いくら何でも絶命してはいないだろうが、それでも土御門同様、頭に相当のダメージを受けてしまったはずだ。
しかし、インデックスはちょうど今倒れているステイルを無視して、何故かこっちに来た。トテトテと。


「もとはる、だいじょうぶ? あたまがおバカさんになっていないかな?」

「いやまぁ、馬鹿にはなってないけど…。すっげぇ痛いです、ハイ」

「何というか、申し訳ありません土御門。確かに加減はしたのですが」

「このくらいなら気にしなくて良いですたい。ねーちんのチカラが暴走した訳じゃないし」

「は、はぁ」


とはいえ、(神裂火織が女の子である手前、口にはしないが)毎回こんな馬鹿力で叩かれては確かに危なそうだ。
別にオレは回復魔術も使える……というか、この面子だとオレだけが使えるから、ある程度までは問題ない。
でも、このノリで毎度毎度せっかくの魔術をお披露目してしまうというのも結構抵抗があるものだった。
ふむ。どうにかチカラを使わずに痛みを和らげることの出来る、それこそ魔法のようなモノはないものか。


「もとはる」

「んー?」

「はいっ」ポンッ

「は?」


何だか知らんが、突然インデックスがオレの頭の上に手を乗っけてきた。彼女はちょっと爪先立ちしている。
ああ、オレの方が背が高いからか、と当たり前のことに気がつくと、その手がちゃんと届くように少し屈む。
すると、彼女は爪先立ちをやめるや否や、


「痛いの痛いの、とんでけーっ」

「……うん?」


何というか、随分と懐かしい言葉を聞いた気がする。



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