14: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/11(日) 19:37:21.74 ID:3NsOQz0Wo
その問に詢子が答える。
「やだ、この人久しぶりの外食ではしゃいじゃったのね」
「マドカヲヨロシク」
まるで壊れたおもちゃのように同じ言葉を繰り返す男の姿を見て、どういう話しあいが
行われていたのかは聞かないことにした。
*
それから、播磨にとって意外にも楽しかった夕食が終わる。
「うへえ、拳児くん気持ち悪いよお……」
播磨に寄りかかりながら和子は言った。
「調子に乗って紹興酒がぶ飲みするからだろう」
「だってえ、久しぶりの中華だしい」
「先生、大丈夫ですか?」
まどかは心配そうに聞いてくる。
「ほら“先生”、生徒の前でみっともねえ」
和子がまどかの担任教師だということは、食事中に聞いた。
偶然なのだろうけども、播磨は何となくまどかとは強いつながりのようなものを感じた。
「面目ない」弱々しく和子は言う。
「じゃ、和子を頼むよ、拳児くん」
そう言ったのは、今回の歓迎会の主催者、詢子だ。
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