16: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/11(日) 19:39:39.13 ID:3NsOQz0Wo
数日後、播磨は高校にいた。
彼は暴れまわっていた中学時代と決別するために、高校に入ってからはイメージチェンジを
行ったのだ。
髪を伸ばし、髭を生やしてサングラスをかける。まるで別人である。
しかしどう考えてもそれは逆効果だ。日本でサングラスをかけて登校する生徒がどれだけいるのか。
周りの生徒たちはすっかり怯えて――
「よう播磨」
同じクラスの男子生徒が話しかけてくる。
「あン?」
「お前いい身体してるよな、バスケ部入らないか?」
「バスケ部?」
「バスケの経験ないの? まあ、お前くらいのガタイがあればすぐレギュラーも獲れるって」
「悪いけど部活は」
「何かあるのか?」
「バイトもしなくちゃいけねェし」
「バイト?」
「親元を離れてるから、色々必要なんだ」
「そうだったのか、苦労してんだな」
「別にそれほどでもねェよ」
「まあ、もしバスケに興味があったら体育館に遊びに来いよ、待ってるから」
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