244: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/23(金) 21:19:49.50 ID:FKxMrm+Ho
今まで何の気なしに街を歩いていたら出会えていたはずなのだが、
いざ探そうと思ったらなかなか見つからないものだ。
(くそっ、どこにいるんだ)
焦ったら余計にわけがわからなくなる。
ショッピングモールを歩き、その中の本屋やCDショップ、それにカフェなどにも顔を出してみた。
そして、駅や公園も歩き回ってみたが見つからない。
日が陰ってきたころ、播磨はあることに気がつく。
(あれ? もしかして、ずっと待ってたらそのうちまどかは家に帰るんじゃねェか?)
それに気づいた時、思わず播磨は頭を抱え、そしてそれまでの疲れがドッと出てきた。
「バカだ。俺は大バカだ」
立っているのもしんどくなった播磨は、そのままベンチに腰掛けた。
このまましばらく待ってから、まどかの家に行こうか。
そんなことを考えていると、ふと目の前に誰かの足が見える。
顔を上げると、見滝原の制服を着ている女子生徒が立っていた。
「あの、播磨さんですよね」
「お前ェは」
「少し前にお会いしました、志筑仁美です」
「ああ、あの病院の」
夜中に、入院している上条恭介に会いに来た、どこぞのお嬢様だ。
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