39: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/12(月) 20:31:10.47 ID:hgPiPApso
学校でも、神隠しに関する噂はチラホラ出ていたのは知っていた。
播磨自身、そういう方面の話には一切興味がなかったので気にしていなかったけれど、
改めて関心を持って聞いていると、この学校、というかこの地域では驚くほどオカルト系の
噂が多いことに気づかされる。
また、そういう噂話は男子生徒よりも女子生徒のほうが好きなようだ。
播磨自身、あまり女性相手が得意なほうではなない。けれども、これもまどかのためだと
心の中で言い聞かせながら、話をしてみることにする。
そしてとある休み時間。
「なあ、ちょっといいか」
「ん?」
彼は自分の席の近くで話をしている女子生徒二人組に話しかける。
二人は話を中断して、播磨の顔を見た。
「実は聞きたいことがあってな」
「なあに?」
そう言ったのは髪が短いほうの女子生徒だ。
もう一人は、髪が長めで少し茶色がかっている。
それはともかく、どこから話をしたらいいだろうかと迷いながらも、播磨は声を出した。
「この辺りってよ、なんか神隠しとか妖怪の伝説とかあるのか?」
「え?」
二人の女子は播磨の言葉に顔を見合わせた。
(やはり高校生にもなって、こんなことを聞くのは不味かったか。そりゃそうだ。妖怪なんて
いるわけねェのに)
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