413: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/30(金) 18:21:39.27 ID:1r0Rv1RGo
ほむらが化け物と遭遇していたころ、それを知らぬ播磨はいつもの総合病院で
深夜の清掃アルバイトをしていた。
そこではすでに、上条恭介の右手が治った“奇跡”は話題になっていたようだ。
顔見知りの看護師や入院患者、それにバイト仲間などがしきりにその話をしていた。
新興宗教の本拠地も多くあり、オカルトな迷信が広く信じられているこの見滝原の街で、
その手の噂が広まるのは時間の問題であった。
しかもここは、その噂の根源となった病院である。
「播磨くんも聞いた?」バイトのおばちゃんが嬉しそうに話しかけてくる。
「ええ、まあ」
「不思議よねえー」
「……」
もともと話好きというわけではないけれども、そういった話題を意識的に避けていた彼は
仕事が終わるとそそくさと家に帰るのだった。
星のない夜。
そういえば、巴マミと初めて出会った日もこんな星の無い夜だったな、と播磨は思い出す。
あの日は確か、バックヤードで荷物の搬入するバイトをやっていたのだ。
パッと、何かが光る。
「そうそう、こんな風に変な光が光ってって、え……?」
播磨は立ち止まり、光が見えた方向を見据える。
(まさか……)
見覚えのある状況に彼は歩みを早める。
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