492: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/04(水) 19:50:07.62 ID:AxuxTz+Ao
正直なところ、播磨もさやかを見つけた後どうすればいいのかわからなかった。
魔法少女に救いはない。
おそらく佐倉杏子の言葉に嘘はないだろう。
だがしかし、このまま美樹さやかが最悪の結末を迎えることを黙ってみているわけにはいかなかった。
何よりまどかのためにも。
「お待たせ、拳児くん」
少し息を弾ませたまどかが駆け寄ってくる。
「おい、本当に大丈夫なのか?」
「うん。平気。それより、早く行こう」
「ああ……」
ここ数日、街中を歩き回ったせいですっかり中心部の地理を知り尽くしてしまった。
「あ、先輩チーッス」
「おう……」
コンビニ前を通りかかると金髪に革ジャンの中学生が声をかけてきた。そのすぐそばには、
茶髪の男がしゃがみこんでタバコを吸っている。
「拳児くん、知り合い?」
隣のまどかが聞いてきた。
「まあな……」
ここ数日、さやかの足取りをこの街に住む色々な人間に聞いて回ったので、
妙に顔見知りが増えてしまったのだ。
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