過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」
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832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/02/01(水) 21:44:48.65 ID:9XPXSzea0
「行けるか?」

「当たり前です」


会話はそれだけだった。
むしろそれだけで十分だ。

勇者と女勇者の関係は友人でも、恋人でもない。
しかしそれ以上に二人は何かで通じ合っている。
ドラゴンとはまた違った意味で深い関係だ。

勇者は一歩前に出ると、前の男達目掛けて刀を横に薙ぎ払った。

その一撃で目の前が血に染まり、真っ赤な水溜りがいくつも出来あがった。
元人間の残骸達が宙を舞っている。

きっと勇者の背後にもその光景が広がっているのだろう。

勇者は振り返ることなく、目の前の敵を貫いた。
目にも止まらない、刹那の一撃。

崩れ落ちる男を横目で見ながら次の標的を探す。

とにかく前だけを見続ける。
背中は彼女に任せてあるのだから。


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