過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」
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834:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/02/01(水) 21:49:04.57 ID:9XPXSzea0
勇者は大きく一歩前に進み、刀を振りかぶる。

背後に殺気を感じた。
敵が背後にいるのが直感的にわかる。

だが彼は決して振り返らない。

背後で呻き声と人を斬る音が聞こえた。


「ありがとな」


勇者は小さな声で呟く。
女勇者に聞こえたかどうかは分からない。
いや、聞こえなくてもいい。

勇者は振りかぶった刀を振り下ろす。
空を斬りながら刀は男の肩目掛けて真っすぐに進む。

滑らかで無駄のない動作。
背中を気にしなくていいから出来る動作だった。

血が炸裂し、床と壁をさらに赤く染まった。

勇者は穏やかに笑う。

背中を預けられる事に。
そんな仲間がいる事に安堵しながら。


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