過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」
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837:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/02/01(水) 21:54:50.23 ID:9XPXSzea0
温かく、優しい声。
信頼と安堵の混じった声。
心の中に響く声。

女勇者の中でぼんやりとあった思いがはっきりとした形を手に入れた様な気がした。

それは思った以上に単純で、それでいて思った以上に不思議なものだった。

これが本当にそれかどうかは分からない。
でもこれはまぎれもなく答えの一つだ。

そうですか、私はこんなに簡単な気持ちに気付けなかったんですか……
彼女は僅かに苦笑する。

だが自嘲では無い、不思議な苦笑。

彼女は最後の一人を剣で貫いた。

呻き声と共に地面に倒れる男を眺める。

これで勇者と女勇者の仕事は終わりだ。


「終わったな」


勇者の声が無音の部屋に響く。
聞きなれた、優しい声。

そう、ここが今の私の居場所。
それが彼女の答えだった。

なら私は勇者の何になれるのでしょうか?
そんな事をふと考える。

答えはすぐに出た。
いや、むしろ決まっていた

口にするのも恥ずかしい答え。
勇者でもなんでもない、一人の乙女が考えた答え。
一人の戦士の乙女が出した答え。


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