過去ログ - 御坂「とらっ!」一方通行「ドラァあああっッ!!??」
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249: ◆Mx7XGp.7IA
2011/12/25(日) 11:17:38.90 ID:+myZXXVe0

「んっ……っとそれじゃあ帰るわよ?今日はお刺身が食べたいかも…スーパー寄るんでしょ?」


「まだ授業あンぞ。早退するつもりかよ……って違ェ!おい、どォいうつもりだ?」


「どーゆーって……何が?」


「何がじゃねェ!!終わりにしたろうが!もうこンな関係は!訳のわからない、依存しあってるみてェなどォしようもない関係はよ!テメェが言い始めたンだろォが!!!」


穏やかな表情から一転し、一方通行が激する。彼の本質である直情的な傾向が顕在化する。


鋭い眼光に火がともる。並みの人間なら恐怖にすくみ上がるだろう。御坂のような女性ならなおさらである。


しかし、彼女は怯まない。表情を変えない。穏やかさを保ったまま、何事もなかったかのように言葉を紡ぐ。


「訳のわからない、関係、ね…………そうね………私達、一体何なんだろうね」


「何って、何でもねェだろ。だからやめようって話だったンんだろ?」


「うん。………『友達』、ともちょっとちがうな。当然『恋人』でもないし、『家族』でもない。ほんと……わっけわかんない」


そう言いながらも御坂は笑う。


訳のわからない関係だったが、だからこそ、思い出すのだ。


「私もさ、さっきまで終わりにする気で、アンタに文句言いに来ただけだったんだよね。でもさ、思い出すとさ」


訳の分からない馴れ合い。


食事。洗濯。掃除。テレビ。漫画。ゲーム。


「あたし、悪くないと思った。もしかしたらさ、結局寂しいだけなのかもしれない。ひとりになるのが嫌なだけなのかもしれない。でも、悪くなかったのよ」


ぬるま湯につかっているかのような、不思議で、心地よい、柔らかな馴れ合い。


言葉にできるはずもない。しかし、体温のような心地よさを御坂に与えた。


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