過去ログ - 女勇者「頼む、仲間になってくれ!」黒騎士「報酬はいか程で?」
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◆ItNEKgTFQ.
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2011/12/23(金) 20:04:49.02 ID:qCNQwcF40
女勇者「私には兵も居なければ実力も無い」
女勇者「この国の実権は騎士団長と神官長が握っている」
女勇者「しかし、北方へと攻め入るならば、私の兵隊が必要になってくるが」
女勇者「有力諸侯、有力騎士の力を仰ぐ事は出来ない」
女勇者「彼らは私を『旗印』として利用はするだろうが……それだけだ」
女勇者「戦地へは赴けるかもそれないが、実質はここに留まるのと変わらない」
女勇者「ではどうするか……幸い、私には兵も実力も無いが――」
女勇者「『資金』がある」
従騎士「成程……『傭兵』ですか」
女勇者「そうだ。幸い、これまで神殿の金庫から着服…いや、拝借し、貯めてきた資金が相当にある」
女勇者「これを使って…実力をある傭兵や、世に出たくとも出れぬ貧乏騎士などを集い、私の、私の為の軍を作る」
従騎士「しかし…『傭兵』風情などに任せて大丈夫ですかね?信用的にも、実力的にも」
女勇者「大丈夫だ。私だったこの一五年間、遊んで暮らしていた訳ではない」
女勇者「いつか世に出るやもしれぬ時の為に……前もって準備していたのだ」
そう言って女勇者が取り出したのは、羊皮紙の束である。
突き出されたそれを受け取った従騎士は、紙面に目を通す。
そこに書かれていたのは――
従騎士「実力もあり、信用もある『傭兵騎士』や『傭兵隊長』のリストですか」
女勇者「いささか費用がかさんだが、情報の信用度は高い筈だ」
女勇者「既に、戦争の臭いを嗅ぎつけて、この内の何人かはこの『太陽の都』に来ている筈だ」
女勇者「それを……これより探しに行く」
女勇者「そして造り上げる……私の『九人の仲間』を、そして、私の軍隊を」
そう言って、決意の表情を見せる女勇者。
彼女にリストを返しながら、従騎士は言う。
従騎士「まぁ……現状では眉つばも良い所ですが」
従騎士「騙されたと思って……暫くは貴方に付き合いましょう、勇者様」
女勇者「こちらこそだ、私の従騎士」
そう言って、2人は笑うあった。
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