過去ログ - 女勇者「頼む、仲間になってくれ!」黒騎士「報酬はいか程で?」
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89:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:10:25.56 ID:nsZ6oyxR0

辺境伯「……」

この惨状の中においても尚、辺境伯は怯えも慌てもしていなかった。
彼はこの状況を打破すべく、思考を廻し、策を練る。
考える一方で、彼は出来る事を先にやるように努めた。

声の届く範囲で、彼は下知を下す。
兵士に、騎士に方陣を組ませ、密集させ、盾を構えさせる。

敵陣に大規模な攻城兵器は見えなかった。
恐らくは、梯子を使って、『長城』へと敵は登って来るだろう。
こうなれば、敵が『長城』へと登って来た所で、白兵戦に持ち込むしかない。

幸い、こちらの主力は重装備の騎士達である。
接近戦ならばこちらにもまだ分があるだろう。

それに、霧で視界が利かないのは敵も同条件の筈だ。
あるいは、敵が霧の中でも昼の様に目が見える術を持っていたとしても、
これ程の大規模な霧を起こすには、大勢の呪術師を用意し、そして、彼らに大いなる負担を掛けねばなるまい。
この霧はいつまでも続かない。霧が途切れた時。その時に――

そこまで考えた時であった。



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