過去ログ - 月火「火憐ちゃんも、お兄ちゃんのことどうこう言えないよね」
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64: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/20(火) 00:29:14.18 ID:NA3PzXhq0
 現在の僕の胃の状態など露知らず、画面の中の僕は幸せそうに眠りこけており。
この暑い中抱きつかれている火憐もまた、何故か暴れるでもなく、寝転がったままそれを享受していた。
何なら画面の見えないところで(映っているのは肩から上だけだった)、抱きしめ返してるんじゃないのかってくらい。
じゃなくて、もう突き飛ばしてくれよ、いっそのことさあ。
何でこいつは受け入れちゃってるんだよ、本当に。

「月火さんが、わざわざ連写して送ってくれたのよ、ほら、パラパラ漫画みたいでしょう?」
「……ごめんなさい」

 表情を動かさないまま、僕に対して携帯の画面を突きつけた体勢で、かちかちと指だけ動かし続ける戦場ヶ原。
微妙に頭の位置が動いていて、確かにパラパラ漫画のように見えなくもなかった。
妹に頬ずりする兄(というか自分)という構図でさえなければ、いっそ指差して笑っていたかもしれない。
でも現実には笑える絵でも何でもなく、僕はごく自然に頭を下げていた。
頭を上げられなかった、と言うべきかもしれないけれど。



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