過去ログ - 月火「火憐ちゃんも、お兄ちゃんのことどうこう言えないよね」
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◆/op1LdelRE
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2011/12/21(水) 23:46:14.33 ID:yFmtmbLq0
また随分話が飛んだものだと思ったけれど、神原の表情は真剣そのもの。
軽い調子やふざけた空気や茶化すような雰囲気は、微塵も窺えない。
すなわちこの話は、冗談でも何でもなく、本当にこいつが耳にしたことであり。
そして何より、こいつがそれを深刻に受け止めているということを意味している。
以下略
84
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:50:36.41 ID:yFmtmbLq0
シリアスモードが終わるの早過ぎだろ。
せめて話が一段落するくらいまで持たねえのかよ。
お前は本当に、雑談したいのか相談したいのか、どっちなんだ。
「そう問われれば、猥談したいと答えるが」
以下略
85
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:53:28.57 ID:yFmtmbLq0
なるほど、それは確かに不幸だ。不幸であり実害ではある。
しかし分からない――どうしてそれが誰かのせいにされてるんだ?
言い方は悪いけど、そういうことは誰だって巻き込まれ得るし、当然ながら誰かにその責を求めることなんて出来ようはずもない。
それって只の八つ当たりなんじゃないのか、とさえ思ってしまうんだけど。
以下略
86
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:57:14.35 ID:yFmtmbLq0
少し苦々しげな表情で頷いてみせる神原。
確かに、偶然と片付けるには余りにも作為的で、さりとて人為的と断ずるには余りにも不自然。
はっきりと怪しく、くっきりと異なっている。
しかしそういうことか。怪異の関連を疑っていたのなら、最初こいつが話し難そうにしていたのも頷けるな。
以下略
87
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/22(木) 00:01:08.71 ID:4PSOmpZQ0
当てが外れた。
何だか意味が分からなくなってきたぞ。
それだったら、何でこんなことを僕に話したんだろうか?
神原が黙ってれば、それこそ僕は知ることすらなかっただろうに。
以下略
88
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/22(木) 00:05:59.76 ID:4PSOmpZQ0
「もちろん後輩にもそう話している。聞いた話からすれば、自ら関わろうとしない限り実害はなさそうだったしな。何にしても落ち着くまでは近づかないようにするのが一番だろう」
「そりゃそうだ。でも神原さ、言いたいことは分かったけど、それだけの為にこんなに詳しく話したのか? そもそもお前に聞かされるまで、僕はそんな話全然知らなかったぞ。何で話す必要があったんだ?」
神原が、僕の身を心配してその話をしたんだとしたら、むしろ逆効果な気さえする。
知ってしまえば、それで関わりが生まれることにもなりかねないのだから。
以下略
89
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/22(木) 00:09:15.75 ID:4PSOmpZQ0
栂の木二中のファイヤーシスターズ。
失念していた――むしろ一番最初に思い当たるべきだったのに。
確かに神原の言う通り、中学生の間でそういう事態が起こっているのなら、それがあいつらの耳に入らないわけがない。
またそれで実害が発生しているのなら、あいつらが行動しないはずもない。
中学生同士の喧嘩や揉め事ならともかく、もし怪異が絡んでいるのだとすれば、あいつらの手に負える問題じゃない。
以下略
90
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/22(木) 00:13:19.82 ID:4PSOmpZQ0
「何か他に知ってることとかはないか? 何か言い忘れてることとかさ」
「他の情報か。私も後輩の話とラジオで聞いただけだからな。申し訳ないが、正直そんなに実のある話ができるとは……」
「ちょっとでも情報は多い方がいいし、気になったこととか、些細な事でも話せる範囲で全部教えてくれたら助かるんだけど」
「ふむ、そうだな――昨日の投稿者の中に『恋するウサギちゃん』というラジオネームの人がいたんだが」
「どこかで聞いたようなラジオネームだけど、それがこの件を相談したリスナーなのか?」
以下略
91
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/22(木) 00:17:30.67 ID:4PSOmpZQ0
「いやでも気になるではないか、何を考えてそんなラジオネームにしたのだろう、と」
「普通はならねえよ。そんな捻くれた裏なんてあるわけないだろ。大体そんなの比喩表現じゃねえか」
「しかし数多存在する小動物の中で、敢えてウサギを選んだというその事実に、私はこの投稿者が伝えようとしているエロスを察知せずにはおれないのだ」
「それははっきりとお前の勘違いだ」
以下略
92
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/22(木) 00:21:20.87 ID:4PSOmpZQ0
「断言されては困るな。だってウサギだぞ、ウサギ。雄と雌を一緒のケージに入れておいたら、ごく自然に、さも当然のように交尾に走る、そんな生き物じゃないか」
「いつまで引っ張るんだ、その話。大体お前、小動物みたいな捕食される側の生物の性欲が強いのは、生存本能の観点からはごく自然な事だろう。ウサギだけが特別なわけでもねえよ」
「なるほど、それももっともな話だな。いやさすが阿良々木先輩、その慧眼には心から感嘆せずにはいられないぞ。ではその論に倣うならば、例えば阿良々木先輩も、命の危険に迫られれば性欲が高まるのだろうか?」
「お前は僕に何を期待している!?」
「もちろん阿良々木先輩のナニに期待しているのだが」
以下略
93
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/22(木) 00:25:06.93 ID:4PSOmpZQ0
「心外だな、むしろ油断も隙も意図的に作り出しているつもりだぞ、私は」
「服に手をかけるな! そういう意味じゃねえよ!」
「欲情してくれたか?」
「絶望したよ!」
「そうか、私のこの体では阿良々木先輩の劣情を引きだすには至らないのか。せめて十年前に出会えていれば……っ」
以下略
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