過去ログ - 美琴「触らないで!!」一方通行「・・・・・・」
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2011/12/20(火) 16:15:42.07 ID:VKd1EYSW0


「ふー、遊んだわねぇ」

「ねー、ってミサカはミサカは同意してみる」

セブンスミストから出て、クレープを買った二人は食べ比べをしながら仲良く食べていた。
美琴はイチゴクレープ、打ち止めはチョコマロンクレープである。
ベンチに腰掛、似ている(もしくは似すぎな)姉妹がクレープを食べているのは結構人目を引くものだと二人は気がついていないが。

「で、よ。昨日の話しの続き、してほしいんだけど」

クレープを食べ終えると、美琴はそう切り出した。
打ち止めは困ったように笑い、「よく分かりにくいかもしれないんだけどね」と前置きし、自分たちの心情をゆっくりと話し出した。

「まずひとつ、ミサカ達はあの人を許してはいない。これは分かってねってミサカはミサカは昨日行ったことを反復してみる」

「・・・・・・ええ、分かったわ」

「でも、同時に感謝してるの。助けられたからねってミサカはミサカはこれまた反復してみたり」

許さないのは殺されたからで。
感謝しているのは助けられたから。

だからといって、そう割り切れるものでもないだろう、と美琴は思うのだが。
そんな美琴の心情を知ってかしらずか、打ち止めはこんなことを言った。

「だから、お姉様にはあの人と仲良くしてほしいのってミサカはミサカは頼んでみる!」

「え?」

あまりの言葉に美琴は思わずまじまじと打ち止めの顔を見てしまう。
打ち止めは真剣な顔をしていた。

「……どうしてアンタは一方通行と私が仲良くして欲しいって思ってるの?」

「どうしてって……それは、お姉様も、ミサカを救ってくれたでしょってミサカはミサカはあのときのことを思い返してみる」

「……私は、誰一人、救えなか――」

「ヒント」

美琴の話を遮るように打ち止めはさらに言葉を重ねた。

「お姉様は――少なくとも、お姉様自身が自分を加害者だと思っているはずってミサカはミサカは確認してみる」

「当たり前、じゃない」

「んー、分かんないかー。じゃあもう一個ヒントね。お姉様は加害者にして救世主。それってどこかの誰かさんと似てない?ってミサカはミサカはそこはかとなく匂わせてみる」

「あっ……」

ようやく、美琴にも打ち止めが言いたいことがわかった。
つまり、美琴と一方通行の立場が似ているということ。



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