過去ログ - 御坂妹「……代理演算……ですか?」
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29:たくみ
2011/12/22(木) 22:17:22.06 ID:SM1L1K9IO
ミサカネットワークは言うならば概念的なモノだ。現実には存在してないし、認知もされていない。あるのはただ彼女らが繋がっているという事実のみ。
ネットワークに絶対的な形はないし、目にも見えない。ネットワークはただの手段でしかない。
その電気的通信をどの様に表示させるかは個人の自由だ。

だから、彼女らは各々が、各々に思うネットワークの姿を想像し、構築する。
ネットワークの形式は彼女ら個人によって違う。

ある妹はインターネットのチャット形式だという。
またある妹は広大な闇の中に浮かぶ光の玉が自分に語りかけてくる形式だという。
そしてまたある妹そこに実在するかのような肉体がたくさん集まり、話しかけてくる形式だという。

一万通り近くの出力形式が存在する中、御坂妹が心に思い描くのは図書館だ。
天井は高く、空間の真ん中に巨大な遥か奥まで続く長机が。
そしてそれと左右対称に、長机に対して垂直で並べられる無数の本棚。

そこに存在するのは一万近い、もう更新されることのない大きさのマチマチな本と。今なお現在進行形で書き続けられているある程度一定の、巨大な本。
そしてその著者であるふわふわとした白く光り輝く10000の魂。
空間は荘厳かつ巨大。ヨーロッパの宗教建築を想起させる作り。
これが御坂妹が描くネットワークだ。

なぜこのような形になったのかは御坂妹自身覚えがない。気づいたらこうなっていた、というよりこれしか考えられない、というのが現状だ。
念じれば作り変えることも不可能ではないだろうが、この形に慣れてしまっているのでそうする気はない。


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