過去ログ - 御坂妹「……代理演算……ですか?」
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30:たくみ
2011/12/22(木) 22:18:38.88 ID:SM1L1K9IO
空間は閑散としていた。辺りを漂う白い玉は、今では両手で数えられる程度しかいない。それらもパッと消えたり、また現れたりを繰り返しながら、数を減らすこともなく増やすこともなくこの場にいた。
かつては常時ネットワークに接続していた妹達。彼女らの生きる目的が変わった日に、またネットワークの使用方法も変わった。
『妹達の画一化を防ぎ、個性の成長を助長させる』
そんな目的でネットワークへの常時接続義務は取りやめになった。
それがこの空間が静かな理由の一つだろう。
だから彼女は情報を更新させる。
意識の中のにも関わらず彼女はもう一度目をつむる。右手を頭に当て、やがて手を離す。それに付いてくるのは銀色の漂う糸のようなモノ。
彼女の記憶であり、記録だ。
それを右手からそっと離し、天井に向ける。
ふわふわとホコリのように漂うそれは、天井に当たると天井に水面のように波紋を広げさせ、やがて映像を映し出した。
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