39:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:54:06.15 ID:c4Axoe8J0
(……!?)
突如として強い違和感がマミを囚えた。
その一瞬の隙を、敵は見逃さなかった。
「マミ!避けるんだ!」
キュゥベえの声が響きわたる中、巨大な刃がまるでスローモーションのように自分の首筋に食い込もうとしているのを、マミは見た。
(やら……れる?)
次の瞬間、激しい金属音とともにマミの身体が宙を舞った。
「ぐっ……!」
そのまま地面に叩きつけられたマミの身体の周りに土煙が舞い上がる。
「マミ!」
慌てて駆け寄ったキュゥベえが目にしたマミは、しかし深手を負ってはいなかった。
「!無事だったのかい?」
「っつ……。ええ、どうやらそのようね」
全身を襲った苦痛に唇を歪めながらも、マミは身を起こして、自らの首筋に手をやった。
「危ういところだったけれど」
そう言いながらマミは、前方でまさしく魔女にとどめを刺したばかりの人物に目を向けた。
「……どうやら、助けて貰ったようね」
「まったく、ボーッと突っ立ってんじゃねえよ。このウスノロが」
結界が消えていく中、聞き覚えのある声が路地にこだまする。
「相変わらず、オママゴトみたいな戦い方してるみたいだねえ?巴マミ」
「あなたこそ、この街に来るつもりはなかったのではなくて?」
マミは変身を解き、声の主を睨みつけながら、言った。
「佐倉杏子」
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