59:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:21:43.16 ID:c4Axoe8J0
親友のあきがそんな目に遭わされたことにマミは激しい怒りを覚えたが、その時、ふとあることを思い出した。
「……それって、いったいいつ頃の話?」
「2ヶ月くらい前だったと思う」
そう聞いて、一つの推測がマミの頭の中に浮かび上がった。
ひょっとして、あの日屋上であきが受け取ったメールは、この少女が送ったものだったのではないだろうか。
マミは懸命に記憶を手繰った。
そう考えてみれば、あわてて隠そうとするあきの手元から一瞬覗いた携帯の待ち受け画面に写っていたのも、屋上で自殺していたKという男子生徒だったような気がする。
担架で運ばれていく面識のないはずの男子生徒の顔に、なぜか引っかかるものを感じたのも、そうであれば合点が行った。
「……どうしてそんなことをしたの?」
Mは答えなかった。
病室の前の廊下を、看護師たちが何か談笑しながら通り過ぎていく。
その笑い声が遠ざかってしまうと、再び沈黙があたりを支配した。
「あなたも、好きだったのね?K君のこと」
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