60:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:22:18.42 ID:c4Axoe8J0
マミが問うと、Mは微かに頷いた。
「だからと言って、到底許されることではないわ」
「我慢できなかったんだ。他の子ならともかく、あきみたいな地味なのがKにつきまとってくるなんて……」
マミはため息をついた。
屋上であきが見せた、あの嬉しそうな照れ笑いがマミの脳裏に甦る。
たぶん、Kの方から会いたいと言われたのはあの時が初めてだったのだろう。
それが、真っ黒な悪意を乗せたメールであるとも知らずに。
目の前の少女に対する怒りを抑えることができずにマミは唇を噛みしめた。
「……とにかく、それが理由なのね?呪いだなんて考えたのは。そのことで、あなたやK君のことをあきが恨んでいると思いこんだ訳ね」
ばかばかしい、とマミは思った。
あきは何も悪くない。それなのにこの少女は、自分たちに訪れた災いについてあきを逆恨みしている。
「確かに、呪われても仕方のないことをあなたはしたのでしょうね。でも、初めに亡くなったSさんはどうなの?何か関係があるとは思えないのだけれど」
「大ありだよ」
Mは言った。
「あたしが鉢合わせするように仕向けた、Kの彼女っていうのが……そのSなんだ」
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