過去ログ - とある神父と禁書目録
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104:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:28:14.02 ID:Tke7n+/c0


とその時、シルバーでシックな空気を引き裂く尖った声が部屋の隅から上がった。


「はいはーい、ジジイ×ババアとか誰得だから余所でやっててくんない?」

「んにゃひゃあ!?」

「おっと。これは失礼した、シニョーラ」

「ほほほ、私はまだまだシニョリーナですのよおじいさま」

「……あなたは、もしかしなくても……?」


ローラは噴き出す冷や汗を背中側に器用に集中させながら、ウェーブがかった腰まで届く
ブラウンヘアーを見上げた。
儀礼的におざなりな誰何こそしたが、アイテム社への襲撃を企てるにあたってこめかみの
あたりをピクピク言わせるその相貌を、ローラが脳裏に刻まなかったはずがない。


「どーもお初にお目にかかります、あんたがしっちゃかめっちゃかに掻きまわしてくれた
 このビルの代表取締役、麦野沈利でーす」

「お、おほほのほ! これはどうもご丁寧に」

「いずれ出るとこ出てやるから覚悟しときなさい」

「oh……」

「今はちょっと別件で忙しいのよ、ウチ。だいたいロンドンに私の掌握してない『滞空
 回線』があったなんて統括理事査問会もんの不祥事だっつうの」




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