過去ログ - とある神父と禁書目録
1- 20
13:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/25(日) 22:45:44.30 ID:21JsyUv70


青年は女神の降臨をも映し出したスクリーンに一瞬目線をやって、首を振った。
延々と魔術師と魔神の激闘を上映していた銀幕に、微細なヒビが無数に入っていた。


「このシステムは、わずかな衝撃にも動作不良を起こすと聞いている。ロンドンでは
 これからいままで以上の異変が起こるだろう。万一のことがあればこのユニットに
 接続している君の人格が消滅してしまう」

「そんなことは分かっているッ!! それでも、それでも私はあの男に、アレイスターに」


青年は悲しげに目を細めてもう一度かぶりを振った。
肩に添えられた手に、痛いほどの力が加えられた。
背後から、アレイスターの生気の失せきった声が耳朶を打った。


「有意義な……いや、楽しい時間だった。機会があれば、またいつか会おう」

「お黙りなさい! 貴様にはまだまだやるべきことがある! インデックスとステイルの
 前で跪いて、断罪を請わなければならないと、そう言ったでしょう!」

「ローラ、一刻を争う事態なのだ!」

「離して、離しなさい」


青年の膂力に引きずられるように、父の姿が不自然に遠ざかる。
マスターシステムを奪い返されたのだとようやく気が付いた。
同時に全身を襲う虚脱感。
これもおそらくはアレイスターの仕業だ。
すぐさま膝裏に手を回されて抱き上げられた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
422Res/296.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice