154:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/30(金) 23:49:54.09 ID:AgqHfRq60
「…………あなたたち二人は、いつ顔を合わせてもこれですね」
すん、と鼻の頭を赤くしながらようやく嗚咽を収めた火織が、呆れを隠さず呟いた。
上条の後ろに控えていた男――――金髪グラサンアロハも右に倣った。
「いやーまったくだぜい。ヘタすると、俺よりよっぽどカミやんの親友してるんじゃ
ねーのかにゃー」
「海産物の友人を持つ予定はないよ」
「誰がウニ頭だてめえ」
「それよりも土御門、奴は連行してきたかい?」
「ちょ、ま、ツッコミ野郎にスルーされるのって地味にキツイんだけど」
「廊下までは大人しく着いてきてたんだが。後一歩ってところでヘタレたらしいにゃー」
「総スルー!?」
「さすが、ヘタ錬の面目躍如と言ったところだな……おい、とっとと出てきたらどうだ!」
一人で忙しなくテンションを上下させていた上条の肩に、インデックスと火織が無言で
ポン、と手を置いた。
慈悲深いトドメをさされたイガイガすぐ下の表情がもう一段、深海に引きずりこまれる
海難者のごとくがくりと沈み込んだ。
それら茶番を苛立たしげに無視したステイルは、ドアの外に向かって声を張り上げる。
「…………なんだ、ヘタレ神父」
憮然としながら現れたスーツ姿の錬金術師に、インデックスは大きく肩を跳ねさせた。
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