323:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/01/30(月) 23:26:56.81 ID:ohsK8hW00
インデックスは考える。
きっとステイルはこの先の生涯でも永劫、夢のような悪夢を見続けるはずだ。
なぜならステイル=マグヌスは、罪を引き摺ることを決意してしまった男なのだから。
「……すまない。君と『自動書記』に散々説教を垂れておきながら、このザマだ。
我ながら情けない話だね」
ならば自分は、彼のためにいったい何をしてあげられるのだろう。
どうすれば、彼の苦しみを和らげてあげられるのだろう。
「そんなことないよ、ステイル」
決まっている。
決まりきっている。
『証明』してやるのだ。
「確かに、過去の私は上条当麻を一番に愛してた。あの人の隣で一生を添い遂げられたら
どんなに幸せだろうって、そう夢見てた」
ステイルが過去にどんな未来を夢見ようが、現在(いま)この時にどんな夢を見ていようが、
今日という日にあってインデックスの居場所は、もはやステイルの隣にしかあり得ない。
夢見の悪さから一時的に気弱になって、みっともなく震えている愛しい人に、骨の髄まで
思い知らせてやる。
それだけが、いまインデックスに為せる精一杯だった。
422Res/296.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。