過去ログ - とある神父と禁書目録
1- 20
53:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/27(火) 22:25:28.17 ID:l5SKq28Z0


「昨日は結局、第一位と第六位を除く超能力者が勢ぞろいで『神の右席』を相手取った
 わけだが……君は別に、彼らを当てにしていたんじゃないだろう? 舞台が学園都市
 になったのは『偽右席』の側の都合であって、君が選んだわけではない」


一呼吸分の間。
ステイルはテーブル備え付けのアッシュトレイを、郷愁あふれる眼差しで見やる。


「つまり、だ。君……正確には君とヴェントの二人は、最悪の場合たった二人で彼ら
 四人を打倒しなければならない、そんな事態に陥ってた可能性だってあったはずだ」


フィアンマは事あるごとにイギリス清教や学園都市の助力を拒んだ。
事件の真っただ中、大した傲岸不遜だと呆れた覚えがある。
だが一夜明けて冷えた頭で考えなおすに、いくらなんでもそれは無謀にすぎると、
ステイルはそう思い至った。


「あの不自然なまでの余裕。もしかすると、とんでもない隠し玉を持っていたがゆえの
 ゆとりだったんじゃあないのか?」

「その隠し玉が俺様の『ベツレヘムの星』だと、そう言いたいわけか」

「君の城は全世界規模のチェーン店だったな。世界のどこで『右席』と戦闘になっても
 いいよう、万が一に備えた措置だった。そういうことだろう」

「……お前、自分がなかなかに突拍子もないことを言っていると」

「心配するな、自覚はあるよ」

「…………」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
422Res/296.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice