過去ログ - 食蜂「本っ当に退屈ね、この街は」
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36:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/25(日) 21:34:30.67 ID:c1MFS++20
15:00 とある学生寮

『でさー、最近寂しいなあって』

「ふーん」

電話口の結標淡希に対して、土御門元春は適当に答える。

結標『ねぇ、何でさっきから素っ気ないの?』

土御門「だってなー。彼氏が最近構ってくれないとか言われても……俺にどうしろって言うんだ」

結標『だから言っているじゃない?どうしたら構ってくれると思う?』

土御門「いやだから、俺に相談されても……」

結標『だって私友達少ないし、ダーリンの親友である、あなたしか相談できる人がいないんだもの』

土御門「そ、そうか。(自分で友達少ないとか言って、悲しくねーのか?)」

結標『ねぇ、どうしたら私に構ってくれるの?』

土御門「知らねーよ。構ってくれる方法とか自分で考えろよ」

結標『うっ、そんな、冷たい。どうしてそんなに冷たいの?あなたしかいないのよ。お願いだから、一緒に考えてよ……』

本来の結標らしく、無駄に強気な感じで『はぁ?話しぐらい聞いてよ。だからあなたは〜』とか言われるなら
電話も切りやすいが、こうも弱気で儚げな様子の結標を放っておくのは、さすがに少し罪悪感がある。

土御門「そ、そうだな。アレだよ。
    プロポーズするための指輪を買うお金を貯めるために、パン屋のバイト頑張っているとかじゃねーの?」

面倒くさくなったので、適当にそれっぽい事を言ってみる。

結標『え、ほんと?でも彼レベル5だから、奨学金でお金には困らないはずよ。やっぱり浮気!?』

土御門「おいおい、彼女のくせに聞いてねーのか?
    実際、手続き上はまだレベル0だから、奨学金も相応の額しかもらえない。
    これからもレベル5である事は隠していくらしいから、極貧のままな。
    あと能力名は正式に申請したとか言っているけど、実際はされてないから。あいつがほざいているだけだから」

結標『な、なんで私が知らない事まで知っているのよ!それに何でレベル5である事を明かさないのよ!』

土御門「その理由までは知らねーよ。とりあえず言える事は、あいつは彼女を裏切るような真似はしない。
    そういうことだから、じゃ」

『ちょっと待って』と聞こえた気がしたが、これ以上は知ったことではないと、通話を終了した。

土御門「ふぅ。結標は少しヤンデレの気があるな。まあ青髪なら、それも大歓迎なんだろうが」




概ねこんな感じで、それぞれの平和な春休みが過ぎ去っていった。


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