過去ログ - 食蜂「本っ当に退屈ね、この街は」
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79:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/25(日) 22:51:22.03 ID:c1MFS++20
上条「理屈は分かった。だけど、それで200万もの脳を操るのは無理だろ」
御坂「そうね。食蜂の方も、能力者達の方も、脳の負担を考えると無理ね。けど無視すれば、逆に出来る可能性もある」
上条「マジかよ……!」
御坂「というより、4月11日、つまり今日な訳だけど、午前中に実際に食蜂の脳とリンクした能力者によって、
学園都市の大人達が捕獲されたわ。200万の脳とリンクした“慣らし”としてね」
上条「……」
意味が分からないなんて次元じゃない。これは夢なのかと疑いたくなるような、出来すぎた話。
だがそこで、いくつかの疑問が浮き出てくる。
上条「雲川先輩は?削板は?一方通行と垣根は何をやっていやがる!
何で御坂は無事だったんだ!?それにこの病院の人達も無事みたいだし。
そして食蜂は、それだけの力を持っていながら、何で何もしてこねぇ!」
御坂「落ち着いて。アンタの疑問はもっともよ。順番に回答していくから冷静になって」
先程からずっと御坂の柔らかい手が、上条の拳を包み込んでいる。
本当ならもう暴れてもおかしくないのに、御坂に手を握られていると、少しだけ気分が落ち着く気がする。
御坂「雲川先輩って言うのは、新統括理事長の事でしょ?彼女は、恋人の削板さんと共に出張中らしいわ。
次に、一方通行と垣根さんの事だけど、彼らは修行しているの。レベル5軍団率いる食蜂に対抗する為にね」
上条「修行って……そんな……」
御坂「私も一方通行と垣根さんから大体話は聞いた。
レベル6である垣根さんが、素で勝てないような能力者が食蜂側に居るんだってね。
それに加え、レベル5軍団に対抗する為に修行しているのよ」
そんな理由で納得いかない。いくはずがない。
修行したところで簡単に強くなるなら、誰も苦労しない。少しでも多くの能力者を、洗脳から解き放つべきだ。
御坂「で、私が無事な理由だけど……はっきり言って、その真相は分からない」
上条「なんか理由があるんじゃないのか?」
御坂「多分だけど、食蜂は私を直接ブチのめしたいんだと思う」
上条「……」
御坂「この病院が無事なのは……この病院を私達の最後の砦として、あえて残しているのよ。
ワンサイドゲームは嫌いな人だから」
上条「じゃあこの病院以外は、食蜂に支配されているって訳か」
御坂「そうなんだけど」
とそこで、御坂は上条にもたれかかった。
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