93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2012/01/11(水) 04:42:21.89 ID:SezphGESo
勇者「俺は勇者だ」
勇者「家族も、友人も、この世界の人々も……仲間も、等しく救いたいと思っている」
勇者「何ひとつ犠牲にしない代わりに、残酷なまでに全てを『等しく』救いたいと思っている」
勇者「今の賢者の状態は、魔王を倒すことで救える。だから――」
賢者♀(うん……分かってる。天秤にはかけられないっていうこと)
賢者♀(私がこの場を一度でも離れたら、異世界から新たな脅威が雪崩れ込んでくるかもしれない)
賢者♀(ううん、魔王が目を付けていた以上、きっと雪崩れこんでくる)
勇者「……そうだな」
賢者♀(――ごめんなさい。さっきのは、ちょっとだけ)
賢者♀(ほんのちょっとだけ、弱音を吐き出したかっただけ)
勇者「……」
賢者♀(もう、行きなさいよ、勇者)
賢者♀(寒いんでしょ。勇者の身体が、冷えちゃう)
賢者♀(私は平気だから……)
勇者「……ごめんな。無理をさせて」
賢者♀(無理なんてしてない。それに勇者が謝ることじゃない)
勇者「……」
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