94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2012/01/11(水) 04:43:47.77 ID:SezphGESo
勇者「俺はこの数年間な、賢者」
賢者♀(なに?)
勇者「『なんでよりによって賢者が』って思ったことも」
勇者「『異世界の脅威なんてどうにでもなる』って思ったことも」
勇者「……『今すぐ賢者に触れたい』って思ったことも、数え切れないほどある」
賢者♀(えっ……?)
勇者「でも俺はその度に胸を握りつぶして、勇者であり続けた」
勇者「最後に何の憂いもない結末を迎えるために、勇者であり続けたんだ」
賢者♀(……うん……)
勇者「だから、賢者。もう少しだけここで耐えてくれ」
勇者「魔王を倒したら、すぐに迎えにいく。すぐにだ」
勇者「その日まで……そのクリスマスプレゼントを、預かっていてくれ」
賢者♀(うん……分かった。待ってる)
賢者♀(それと……)
勇者「ん?」
賢者♀(ありがと。……うれしかった……)
勇者「うん。それは、良かった」
勇者「――……じゃあな、賢者。メリークリスマス!」
賢者♀(うん……)
賢者♀(メリークリスマス、勇者――)
賢者ルート END
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