198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/07(土) 01:05:14.88 ID:UYdO573Zo
【Side:美樹さやか】
結局、しばらくはあたしと杏子との二人で、見滝原と風見野を守っていく事になった。
突きつけられた問題は全部横に置いておいて。
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2012/01/07(土) 01:06:11.61 ID:UYdO573Zo
「どこも悪くないのに、どうして目覚めないんでしょう」
「仁美さ、いつか保健室でまどかがおかしくなったの覚えてる?」
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2012/01/07(土) 01:06:41.38 ID:UYdO573Zo
「仁美はさ、どこかおかしくなったりしてないよね?」
「実は私も少し、本当に大したことではないのですが」
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2012/01/07(土) 01:07:09.29 ID:UYdO573Zo
あたしたちと同じように、仁美にも相応の負担が掛かっていて。
まどかを見つめる目はとても悲しそうだった。
当たり前だ。
仁美ならなおさら、だった。
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2012/01/07(土) 01:08:31.95 ID:UYdO573Zo
学校のことやら将来のことやら、他愛のない話に没頭していると。
前から見知った顔が歩いてきた。
買い食いも大概にしないと太るよ、と言いかけて、殴られそうだと思い直し適当に呼び掛ける。
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2012/01/07(土) 01:10:21.52 ID:UYdO573Zo
魔女も何とか一人で片付けられるようになった。
収束して消える空間を傍目に、剣を振るった上空からなんとか姿勢を崩さずに着地する。
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2012/01/07(土) 01:11:03.96 ID:UYdO573Zo
グリーフシード、悲しみの種。
絶望が絶望を産んで、生まれた絶望はまた誰かに押し付けられていく。
誰も幸せになれない。
魔法少女というシステムは、とことん皮肉に出来ていた。
205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/07(土) 01:12:23.07 ID:UYdO573Zo
「まどか、あたし分かんないよ」
206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/07(土) 01:13:16.85 ID:UYdO573Zo
「あたしもいつか死んじゃうのかな」
207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/07(土) 01:14:05.18 ID:UYdO573Zo
「ダメだよ、死んじゃ」
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2012/01/07(土) 01:15:59.88 ID:UYdO573Zo
部屋の静寂を、まどか言葉が少しずつ壊していく。
その響きに、目覚めの喜びの感覚は、不穏な何かに塗り替えられていく。
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