206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/07(土) 01:13:16.85 ID:UYdO573Zo
「あたしもいつか死んじゃうのかな」
「あんな風に、何もかもを呪いながら、殺されていくのかな」
「イヤだよ、死にたくないよ」
「でも、いっそのこと」
「死んじゃった方が、楽なのかな」
口が歪むのを自覚して。
まどかの腕を握りながら、ベッドへと突っ伏してしまう。
点滴用の管を刺されたまどかの腕はとても細かった。
その感触が、まるでこれから死に逝く者のそれのようで、思わず涙が溢れて。
布団をどんどんと塗らしていってしまう。
怖い。
死ぬのは怖い。
自分からそんな選択は、とてもできない。
ただ緩慢に生き続けて。
いつか魔女になって殺される、そんな未来しか見えない。
そしてそれは、あまり遠い未来ではないのかもしれない。
自分のソウルジェムに、ごぽりと濁りが現れるのが、分かってしまった。
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