238:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 01:15:44.28 ID:hECzvffYo
「杏子ちゃん、すごいね」
「そりゃどーも、伊達に長く戦ってないから」
結局守られてしまうわたしにはほとほと嫌気が差すけれど。
でも今は守られるだけのわたしじゃない。
弓に矢を番えて、杏子ちゃんが守ってくれる後ろから全力で撃ち放つ。
腰を下ろして力を込める時間があり、同じ場所に続けて撃ち込める分、これまでとは効果が違う。
影の山は少しずつ削れて、そこに穴が出来た。
「杏子、そのまま頼んだ!」
そしてわたしたちよりも魔女の近くにいたさやかちゃんは、その機を逃さない。
剣を体の前に構え、影にぽっかりと空いた空間めがけて突き進んでいく。
その奥には影の心臓、魔女の本体とも言うべきモノが鎮座している。
さやかちゃんを撃ち落そうと何本も影が伸びるけれど、それはわたしが逆に撃ち落とす。
阻むものは無い。
ただ一直線に進むだけ。
「でやあああああああっ!!」
そしてそのまま、貫いた。
それはここからでもはっきりと見えた。
剣を突き刺された部位から影が変質してしなる木の枝となり、さやかちゃんの腕を剣ごと捉えて、微塵に引き千切る様が。
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